頭寒足熱の状態をキープするために、靴下を重ねて履きます。
履き方は、基本の4足履きから始めていただきたいです。
ただし、どうしても4足履けない方は、最初の絹5本指靴下の上にお手持ちの市販の靴下(化繊混紡でも可)を重ねて履いてください。
- 絹5本指靴下
- 綿5本指靴下 ※ウール5本指靴下でも可
- 絹先丸靴下(指無し靴下)
- 綿先丸靴下(指無し靴下) ※ウール先丸靴下でも可
- さらに履けるなら、お手元の市販の靴下(化繊混紡や化繊100%の靴下でも可)
靴下についてのよくある質問
どうして最初に絹の5本指を履くの?
足の指の間からも、手の指の間からも、汗と一緒に「毒」が出ています。
手の指は、自由に開くことが出来ますし、水で洗ったり擦ったりなどが容易にできますが、足の指の場合は、指無し靴下だけを履いていると、指を開くのは困難です。
裸足なら容易ですが、足元を冷やすことになりますので良くありません。
靴下を重ね履きした状態で、指を開きたいので、一番最初に絹5本指を履きます。
指が開くと毒が出やすいのです。
5本指の形態だと、指の間に靴下の生地が挟まることになりますので、その生地の分だけ指が開くことになります。
特に絹(シルク)は、肌と接する事で皮膚からの毒を吸い取って、外に出してくれる効果が高いのです。
2番目に綿またはウールの5本指を履くのはどうして?
絹の上は、違う天然素材の5本指を履くとより効果があります。
絹の靴下だけ重ねると、分厚い絹の靴下を一枚履いたようになります。
東洋的な考えの「陰陽五行説」に沿って、相反するものを合わせるのが良いのです。
ただし、化繊だと毒を吸わずに溜まってしまいます。
化繊は、肌から遠いところに使ってください。
綿は、絹のように湿気と共に毒を吸ってくれますが、出すことは苦手です。
ウールは、綿と同じように湿気と毒を吸ってくれますし、保温力も綿よりありますので、綿よりおすすめです。
ただし、価格は綿より高くなりますので個人の経済事情に合わせてご検討ください。
3番目に絹の先丸(指無し靴下)を履くのはどうしてか?
2番目に履いた綿やウールの靴下は、湿気と毒を吸ったは良いものの、吐き出すのが絹ほど優れていません。
3番目に絹を履くことで、2番目の靴下が吸った毒素をスムーズに出してくれます。
4番目に綿またはウールの先丸を履くのはどうして?
3番目に履いた絹の靴下の毒素を吸い取る役目です。
バケツリレーのように、外に毒素を出すと考えてください。
(履けたらですが)5番目に市販の化繊混紡の靴下を履くのはどうして?
天然素材の靴下はどうしても摩擦に弱いので、4番目の綿またはウールの先丸の上に履くと4番目の靴下が長持ちします。
くわえて、一番最後に化繊混紡の靴下を履くと靴を履くときに滑りが良くなります。
今までお持ちの、ご自宅の靴下も履かないと勿体ないですしね。
私の靴下の重ね履き事情
私は、現在26足重ね履きしています。
そういうと、皆さんビックリされ「そんなに履いて歩けますか?」と尋ねられることが多いです。
しっかり歩けますし、車の運転も出来ます。日常生活に支障はありません。
画鋲を踏んでも痛くなかったり、猫が噛んでも爪を立てても痛くありません。
それに、日本は地震が多い国です。もし、大きな地震が来て逃げる時でもこれだけ靴下を履いていれば、ガラスの破片を踏んだり、瓦礫の破片を踏んでも怪我はしないと思います。
私は、真夏でも真冬でも靴下は同じ枚数です。
洗濯は少々面倒ですが、一足一足はがして洗濯ネットに入れて、市販の中性洗剤で洗濯機で洗っています。
洗濯機に入れてしまえば、後はスイッチ一つで脱水までしてくれるので心配はいりません。
枚数が少ない時は、わざわざ洗濯機を回さなくても入浴時などにシャンプーで手洗いすれば無駄がありません。絹やウールは髪の毛と同じ素材です。
靴下は「すぐに26足履け! 」というのではありません。
まずは基本の4足から始めてください。
しばらく「冷えとり」を続けていると、4足の靴下の重ね履きだけでは足が冷たく感じる時や瞑眩(毒出し)で体調が優れない時が来ます。
その時に枚数を増やしてみてください。
何か良い変化を感じると思います。
余談
東日本大震災で被災なさった福島県の方が、避難所に行くときに湯たんぽと靴下を多めに持って行ったそうです。
ご存知のようにまだ寒い時期で、周りの方々は「寒い! 寒い! 」と困っていたそうです。
しかし、
「冷えとりをしていたので周りの方々ほど寒さは感じなかった」
「食べるものもなかったけれど、いつも食べすぎをしているから丁度良いと思えた」
「普段薬を飲んでいないので、薬が無くても全然不安ではなかった」
「数日後にはお湯を貰えたので、湯たんぽを入れて寝たら、夜もぐっすり寝られた」
「周りの方々のように苦にならなかった」
と仰っておられました。
ただ、しばらくお風呂に入れなかったので、それが一番辛かったそうです。
これから、どんな災害が起きるか分かりません。
こんなことにも「冷えとり」は役立つのですね。