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お風呂は病院-毒が「垢」で出る

半身浴
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2~3日前に「関東地方が梅雨入りしました」というニュースを聞いて驚きました。私の住んでいる愛知県はまだ梅雨入り宣言がありません。

今までの常識では、梅雨は沖縄・奄美地方から九州地方・四国、中国地方から徐々に東に移ってくるのが当たり前でしたが「飛び越えて関東地方なんて、どうしてそうなってしまったの? 」と思うばかりです。

テレビで解説していた気象予報士の方も「こんな事初めてです」と言っておられました。

少し前は、関東地方で雹が沢山降り、色々なところに大きな被害をもたらしました。

特に収穫間近の農作物が大打撃を受けた映像をみると、農家の方の嘆きが聞こえてくるようです。心からお見舞い申し上げます。

最近特に、地球温暖化の影響が段々酷く出てきていると思うのは私だけでしょうか? ここまでの大きな影響が出ていても、人類は自然よりも利益を大事にしてばかりで困ったものです。

私は、今もロシアがウクライナを侵攻している事が一番激しい環境破壊だと思います。一日も早く終わって欲しいと願うばかりですね。

久しぶりの入浴で、垢が大量に出た

さて、先日の事ですが、父が入院している病院に面会に行った時の事です。

応対して下さった看護師さんが「昨日、ドクターの許可が出てお父様が3か月ぶりにお風呂に入りましたよ。そうしたら、ビックリするくらいに垢がペロペロと皮膚がめくれるみたいに沢山出ました」と言われました。

私は思わず「まるで脱皮みたいなものですね」と言ってしまいました。看護師さんは「そうそう!脱皮!脱皮!」と笑っておられました。

以前、介護の仕事をしておられたという知人に「高齢者になるとね。なんとか湯船に浸かっても体が十分に動かないから、特に一人暮らしの場合は体を擦ることも出来ないでいる人が多い。そういう人が施設に入居して初めて入浴した時に、ちょっと擦っただけで垢が皮膚のようにペロペロめくれるみたいになるよ」と聞いたことがあります。父も例外ではありませんでした。本当に人間の体は凄いですね。

改めて「お風呂の毒出し力は凄いな!」と再認識させられたような気がします。

父の場合は2月下旬の救急搬送後から入浴が一切出来ない状態でいました。しかし、現在お世話になっている病院でも、転院前の病院でも、看護師さんがこまめに体を拭いて下さっていたので、そこまで垢が出ないと思っていました。

でも、お風呂に入ると今までよりも、もっと毒が「垢」という形で出るのですね。

湯の中で擦るから「毒が出る」という事もありますが、お湯に浸かるという事がいかに毒出しに有効であるかという事を改めて教えられました。

それは「冷えとり的」の湿った熱源が体に良いという事ですし、湯に浸かると皮膚からの毒がよく出るという事にも繋がっているのだろうとも思います。皮膚から出る毒はお湯や水によく溶けるので納得です。

熱い風呂は害、ぬるい風呂は益

よく世間的に「体調が優れない時にはお風呂に入らないほうが良い」と言われますが、それは熱いお湯のお風呂に肩まで浸かった場合です。熱いお湯だと体の表面だけ熱くなり、中まで温まりません。肩まで浸かると上も温めてしまうので「頭寒足熱」にならず、効果がありません。

逆に、ぬるめの湯で出来るだけ長時間の半身浴をすると体の表面だけではなく、芯まで温まって「冷え」が取れて血流が良くなり、却って体調が良くなります。私はいつも「お風呂は病院」と思いながら入っています。

父も長い時間「半身浴」が出来るのが理想とは思います。しかし、寝たきりの状態になっていて、家で介護をすることは困難な状態という事もあり、全て病院にお任せしていますから仕方がありません。少しの時間でもお風呂に入れていただけることに、ただ感謝しています。

半身浴できないときはどうすれば良い?

よく、色々な方から「体調不良の時にご家族の理解が得らなくて半身浴をしたいのに反対される。どうしたら良いでしょうか? 」と言うようなご質問をいただく事があります。

そういう場合は「喧嘩をせずに気持ちを切り替え、その日は半身浴を諦めて、いつもより沢山靴下を履いて、上半身を薄着にして半袖にし、布団の中で半身浴をするつもりで就寝時に湯たんぽをしっかり入れて寝て下さい」とアドバイスしています。

喧嘩をすると頭に血が昇り、足元が冷えますし「心の冷え」も溜まって体調が悪くなります。「仕方がない。明日しっかり半身浴しよう」とゆったりと思えば良いです。

中々気持ちの切り替えは難しいですが、人生は自分の思い通りにならない事が多いのですから、諦める事も必要だと思います。

最近は「新型コロナウイルス」が徐々に収束してきてくれています。徐々に経済も回り始めてきていますが、まだまだ油断禁物です。

これから、暑くなってきても「冷えとり」を強化してお過ごしください。

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