>>[改訂版]これが本当の「冷えとり」の手引書<<

私はやっぱり秋が大好き? 食欲の秋を五行説で解説

秋 季節の冷えとり
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急に朝晩過ごしやすい気温になりました。少しほっとしますね。

実は、私自身は秋が大好きです。

特に10月下旬から11月上旬ごろの晩秋が一番好きです。これから、ドンドン日が短くなり、暑くなく、空気が乾燥して、冬ほど寒くない気温で、何となく凛として身が引き締まるような、そんな晩秋が大好きです。木々の葉っぱが色づいて、様々な色の落ち葉の鮮やかな光景などを見るのが今から楽しみです。

反対に「ドンドン日が短くなって来ると、とても寂しい気分になってくるから秋は嫌い。それよりも、徐々に日が長くなって暖かくなって行く春が好き」と仰る方もいらっしゃいます。

人ぞれぞれ好みの季節は違います。

さて、どうしてでしょうか?「冷えとり」的に考えていくと面白いことが見えてきますよ。

「食欲の秋」の理由

それは、内臓の具合と密接な関係があるのです。

私の場合は、先日もお話したように、主に消化器に毒が多いのです(甘いもの好き)。

東洋医学で考えると、消化器は湿気が苦手です。消化器の毒は心臓が助けてくれますが、心臓は熱(暑さと考えてください)が苦手なので、心臓にしてみれば「私も大変なんだからね。それよりアンタも沢山食べるとこっちに負担が来るから気をつけなさいよ」という事で、食欲にブレーキをかけてしまい、よくいう「夏バテで食欲不振」という事になります。

五行説

日本の夏は高温多湿という特徴がありますが、特に私が住んでいる愛知県の夏は高温多湿で有名です。それも夏が大嫌いな理由の一つです。

猫と一緒にグダグダしています。

秋は肺・大腸の毒出しが盛んになり、いつもより活発に肝臓を攻めます。肝臓は消化器を攻めるのですが、いつもより肺・大腸に攻められて消化器の攻め方が大人しくなりますし、肺・大腸の毒は消化器が助けてくれていましたが、秋になると消化器に助けてもらわなくても自分が活発に毒出しをするので、消化器への負担が少なくなります。

心臓は、肺・大腸を攻めますが、秋になり肺・大腸の毒出しが盛んになるので、心臓の毒を夏場より多く受け取ってくれるし、涼しくなるので心臓は楽になります。

消化器は心臓に余裕が出来たし、肺・大腸からの毒を前ほど助けて上げなくても良くなるので、今まで食欲にかけていたブレーキを緩めます。いわゆるこれが「食欲の秋」です。

秋(肺・大腸)の毒出し

消化器は湿気が苦手ですが、肺・大腸に毒が多い方は乾燥が苦手です。博物館、美術館、ビジネスホテルの部屋などの乾燥したところが苦手な方は、主に肺・大腸の毒が多いと思います。

肺の毒出しの症状としては、咳、痰、呼吸器の違和感、皮膚疾患(肌荒れもそうです)、粘膜、腹膜、内膜の病気などです。

精神的なものでは、悲観的になることです。

よく「ハラハラ散る紅葉を見ていると、何となく感傷的になる」という表現がありますが、関係があるようですね。

大腸の毒出しで、典型的なのは下痢です。一般的に下痢を慌てて止めますが、冷えとり的な考えだと下痢は深い毒が出ていますのでしっかり水分を取りながら出していった方が良いのです。

逆に便秘は、冷えで大腸の毛細血管の血流が悪くなり、大腸の動きが悪くなるのが主な原因です。

肺結核の薬投与で下痢、下痢止め投与で肺結核

肺・大腸に関してこんな話があります。

以前に神奈川県の仲間のところで講演をした時の事です。講演後にある方が私のところにやってきてお話してくださいました。

「私は病院の肺結核病棟勤務の看護師です。肺結核の患者さんに結核の薬をずっと投与していくと、肺結核の症状が治まりますが、しばらくすると下痢が始まります。当然、医師の指導で下痢止めを飲んでもらうのです。しばらくすると下痢が止まります。そうすると今度は肺結核の症状が出るのです。医師の指導で肺結核の薬を投与するとまた下痢になります。そういう事をずっと繰り返すのです。今まで、肺は肺、大腸は大腸と考えていましたので、全然関係ないのにどうしてそうなるのか? それが不思議でたまりませんでしたが、今日のお話を聞いて良く分かりました」

私は「本当でしたら、足元を温めて、下痢を止めずに出し切ってしまえば肺結核は早く良くなると思いますが、病院ではそういうわけにはいきませんから、中々難しいですね」と言いました。

「そうなんです。看護師の立場として医者のいう事を聞かなければなりませんので仕方がないです」との事でした。世の中上手くいきませんね。

今回のお話は、一人一人の五臓六腑の状態とその絡み具合が微妙に違いますので、全部が全部同じとは言えませんが、何かのご参考にしていただけましたら有難いです。

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