>>[改訂版]これが本当の「冷えとり」の手引書<<

春は山菜(灰汁)で 肝臓の毒出し

季節の冷えとり
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桜が早々と咲き始めました。

よく昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、春のお彼岸入りになりました。これから、徐々に春らしい陽気になるようです。

私が住んでいる中部地方は、本来でしたら3月下旬から4月の始めくらいに桜が満開になります。その時期に合わせて色々賑やかなお祭りが開催されるのですが、年々桜の開花が早くなっているようで、せっかくのお祭りの時には花が全部散ってしまっている状態になり、残念な寂しい気分になります。

今年は特に「桜の開花宣言が早い」とニュースなどで耳にします。それだけ地球温暖化が進んでいるという事だと思いますので、今後の地球環境などが心配になります。

灰汁(アク)が毒出しを促進

さて、この時期になりますと、スーパーマーケットに山菜が並んでいるのを目にします。

山菜は、春ならではの旬の食材ですよね。フキノトウ、ワラビ、タラの芽、新タケノコなどなど、美味しそうです。

日本人は昔から春になると、この自然の恵みをいただいてきました。山菜は、ご存知のように「灰汁(アク)」が強い物が多いので、灰汁抜きをして食べる物もありますが、昔の人は「灰汁で冬の間に眠っていた体を目覚めさせる。その為に春は山菜を食べると体に良い」と言っていたと聞いたことがあります。

それは「冷えとり」的には、毒出しをすると言う事だと思います。以前にもお話しましたが、春は肝臓の毒出しが盛んになりますし、東洋医学的には肝臓は解毒の臓器なのです。

私の場合は、新タケノコが出回ると必ず買い求め、面倒ですが米ぬかで灰汁抜きをして食べます。それは、上記の理由で体が求めているのかもしれません。

汗をかけない人は冷えている

毎年、新タケノコを食べるたびに学生時代の友人の事を思い出します。

彼女は何故か汗をあまりかかない人でした。暑い時期の体育の授業などで、皆と同じ運動をしても背中に少し汗が滲む程度でした。私は、元々汗っかきという事もあり、そういう時はいつも汗だくでしたので、いつも「彼女が羨ましい。私は汗だくでみっともないな。」と思っていましたが、今にして思えば汗をかいた方が「毒出し」ですので良かったのですね。

彼女は「私は新タケノコを食べると、体中に湿疹というか蕁麻疹のようなものが出て痒くなるから食べないわ。」と言っていたのです。その時の私は「どうして?」と不思議でしたが、今にしてみると「彼女はかなり冷えが強かったのではないか?」と思います。

体の芯が冷えているので、汗をかくという新陳代謝が上手くいかずに「毒」が溜まっていきます。そんな中々出せない「毒」を、新タケノコの灰汁が湿疹や蕁麻疹といった形で出してくれていたのだと思います。彼女は痩せていて、性格や口調がいつも強かったので、肝臓の毒が多いかったようです。

彼女のように、皮膚に色々な症状が出た場合に、大抵は薬を塗って納めますが、あくまで「冷えとり」的には、痒くても、痒くなくても掻いたり、擦ったり、洗ったりして「毒」を出してください。

もちろん、患部にシルクの布を当てたり、シルクの布で擦ったりするのも効果的です。(くれぐれも足元を温めると言いう基本はいつも忘れずにいて下さい)

だからと言って、無理やり「毒出し」の為にわざと苦手な山菜を食べる必要はありません。何かの時に覚えておいて「毒出し」になったら実践してください。

今まで通りの普通の食生活の中に、山菜を少し取り入れれば良いと思いますし、山菜が無ければそれはそれで気にすることはありません。適度に旬の食材を入れて頂ければそれで宜しいと思います。

少々悪い物も必要

体に良いとされる物(温める物)だけを食べていると、体が怠けてしまいがちになるそうですので、少々悪い物(冷える物)を入れると体が頑張るから良いそうです。

例えば、小豆ぜんざいを作る時には砂糖だけではなく塩を少し入れますが、それは、いわゆる隠し味というもので、そのほうが砂糖の甘味が生きてきて、味も締まってくるという相乗効果のようなものです。

この考えは、世の中全ての考えに通じるものだと思います。子育てでも厳しいだけではなく、時には甘えさせてあげなければいけませんよね。経済も社会も偏ってはいけないと思います。

ところで、皆さんは春が好きですか?私は、春は嫌いではありませんが、これからもっと暖かくなると築45年のガタガタな隙間だらけの我が家には、色々なところから虫が入ってきて大変です。猫は虫を追いかけて喜びますが、私は嫌です。困ったものですね。

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