>>[改訂版]これが本当の「冷えとり」の手引書<<

汗・吐・下(かん・と・げ)/汗をかけなくて膀胱炎

秋の冷えとり
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やっと朝晩涼しくなりましたが、昼間は夏に逆戻りしたような暑さです。

一日の寒暖差が10度近くありますから、インフルエンザにかかりやすくて流行っているのでしょうね。

今日の新聞に「人間だけではなく、家畜もこの夏の異常な暑さで弱ったりして大変だった」という記事が載っていました。

人間はまだエアコンが聞いている部屋に逃げ込めますが、牛や鶏、豚などはそういうわけにはいかないと思いますので分かる気がします。

家畜を管理する農家の方々も、毎日大変なご苦労をなさっていると思います。

さて、なんだかんだ言っている間に来週はもう10月です。今年も後2か月で終わるのですよね。いつものセリフですが「早いものですね」歳をとればとるほどつくづくそう思います。

私も若いつもりですが、もう65歳なので「前期高齢者」という事になり、人生が過ぎていくことも早いものだとしみじみ思う今日この頃です。

汗・吐・下の下(下痢と便秘)

さてさて、秋は肺の毒だしが盛んになる時期ですが、肺の腑である大腸からも毒が出る訳です。

大腸からは下痢と言う形で出るとか、逆の便秘と言う形で出たりするのが典型的な症状と言えます。

特に下痢は東洋医学では「汗・吐・下」(かん・と・げ)と言って毒だしについての一つの表現ですが、汗は比較的浅い毒、吐は比較的中間の毒、下は比較的深い毒だという意味という事だそうです。

下痢が出たらスッキリすることが多いですが、それは深い毒が出たからという事だからです。心配しないで喜んでください。

何回も繰り返す場合もありますが、それも一回で出し切れなかった深い毒が出ているのですから喜んでください。

逆の便秘は、大腸の毛細血管が「冷え」で縮んで血流が悪くなり、動きが悪くなって起きていますので、しっかり「冷え」をとって血流が改善されていけば良くなります。

「冷えとりをしたら便秘になった」と言う話も聞きますが、それは「まだ冷えているからもっと温めてください」と言う体からのメッセージと思って「冷えとり」を強化するようにしてください。

また、毎日でなくても出た時にスッキリすれば、便秘ではないそうです。

「毎日出ない」とキリキリしないで「二日に一回でも出ただけ良かった。そのうちになるようになる」とゆったり構えて「冷えとり」を強化しつつ続けてください。

汗・吐・下の吐(嘔吐)

吐くのは、典型的な消化器の毒だしです。

こちらもしっかりと吐いて出すようにしてください。吐くとスッキリすることが多いですが、毒が出たからだと思います。

汗・吐・下の汗/汗をかけなくて膀胱炎

汗の話ですが、8月ごろに友人と会い、カフェでお茶を飲みながら「今年は昨年よりも暑いね」と言ったところ、彼女が「ほんとよね。夏でも滅多に汗をかかない私が今年は汗をかく事があるからね」と言う返事が返ってきたので「オイオイ、大丈夫か? 」と心の中で呟きました。

よくよく考えると私はちょっと動くとすぐに汗だくになり、顔から汗が滴り落ちるくらいなのですが、彼女が汗だくになったところを見たことがありません。

「冷え」が強いのと、「冷え」の影響で毒を出す力が弱いのだと思います。

「最近、膀胱炎になることが多いのよ」と話していたので、一番「冷え」に弱い腎臓に毒が溜まって、それを出すために膀胱炎と言う形になって出ていると思うのですが、中々「しっかりと冷えをとれば良くなるよ」と言えずに「半身浴の時間を長く、靴下も増やしてみて、楽になると思うから」と言う程度にしています。人に伝えるのは中々難しいものですね。

先日、ある方から「前はどんなに暑くても鼻の下に少しだけ汗をかくくらいだったのに、冷えとりを強化したら汗だくになるようになったし、色々な症状が出てきたけれど大丈夫でしょうか? 」とご相談がありました。

元々難病を患っておられたそうです。

私は「やっと冷えが取れてきて今まで出せなかった毒だしが盛んに出来るようになったのですから、そのまましっかりと続けてください」とお答えしましたが、中々ご理解いただけず、説明に苦労しました。焦らずに「冷えとり」を続けていただけるように願うばかりです。

サウナは?

最近はサウナが流行っているので「サウナはどうでしょうか? 」と訊かれることがあります。サウナの場合は汗が出るので悪くはありませんが、下半身だけなら良いのですが、体全体を温めてしまうので「冷えとり」的にはあまり良いとは思いません。

サウナの後で服を着るときに、最初に靴下を沢山履くようにすればまだ良いと思います。

自宅のお風呂で半身浴をしている方が、下半身だけを温められますし、安上がりなので私は半身浴の方が好きですが、人それぞれの色々なお付き合いもありますから、サウナに入る事になった時には臨機応変に「冷えとり」をするようにしてください。

これから、徐々に気温が下がってくると思います。夏にサボってしまった方は、今からしっかりと足元を温めて「冷えとり」を強化してご用心ください。

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