まだまだ梅雨が明けそうにありませんね。
最近は線状降水帯による被害が多くなっています。被災なさった方々に心よりお見舞いを申し上げます。
年々災害が多くなっているような感じがするのは私だけでしょうか?
冷えとりを続けてほしい
以前…と言いましても30年くらい前ですが、父が東洋医学の医院を開業していた時に治療に通っておられた、現在は70歳代後半くらいの女性が、先月お亡くなりになったそうです。驚きました。
我が父のように100歳前後でしたら納得いきますが、まだそれほどご高齢ではない方が旅立たれると本当に残念でなりません。
その方は「冷えとり」を少しだけ実践しておられましたが、閉院後は季節のご挨拶程度でほとんど連絡を取っていませんで「どのくらい冷えとりを実践なさっていたのか? 」とか詳細は分かりません。
大抵の方は父が医院を閉院した後は「冷えとり」を止めてしまうという事が多いようです。
もっとしっかりと「冷えとり」を継続する事の大切さを多くの方々にお伝えしていく事が、今後の我々同志の課題です。
夏に内臓を助ける食べ物
さて、今の季節は「夏」ですので、いつもお話させていただいているように、心臓の毒出しが盛んになる時期です。
前にもお話しましたが「苦い味」が心臓を助けるそうです。夏の野菜と言えば「ゴーヤ」がありますが「ゴーヤ」は「ニガウリ」と言うだけあって苦いので、夏に食べるのは理にかなっていると言えますね。
私はどちらかと言いますと「ゴーヤ」が苦手ですので、心臓に毛が生えているのかもしれません。
夏には、素麺、冷や麦、麦茶と言った「麦」を原料にした食品が出回りますが、麦は肝臓を助ける食材です。
肝臓の毒出しが盛んになるのは「春」ですが、陰陽五行説の親子関係(相生関係)から考えると、肝臓は心臓の毒を貰って助けてくれます。
「麦」を食べて肝臓を強くして心臓を助けるという事になるようです。
麦は初夏に収穫する作物ですので、丁度「夏」に食べると良いようです。
とは言え、極端に「麦だけ食べなさい」と言う意味ではありませんので、ご理解ください。
何でもバランスよく食べる事が大切です。特に育ち盛りの子供はなおさらです。
静脈瘤が冷えとりで手術不要に
ところで「心臓は全ての血管の病気と関係がある」という事ですが、血管が関係する病気で「静脈瘤」というのがあります。
今までご相談いただいた症状は、下肢(ふくらはぎ)の静脈に血の塊が出来てしまって血流が悪くなるという病気だそうです。
その方はご高齢の女性でした。血流が悪くなるので、段々歩くのが辛くなって来るそうです。
医師から「圧着する靴下を履いて様子をみて、治らなかったら手術で静脈瘤を取り除きましょう」と言われたのですが、
「手術を避けたいし、圧着の靴下を履いてみたけれどギューッと締め付けられて苦痛で嫌だ」と思っておられたそうです。
その方の娘さんは「冷えとり」を実践しておられましたから「どうしましょうか? 」とご相談を頂きました。
私は父から「静脈は消化器と関係が深いが、消化器の毒を心臓が貰って助ける訳だから、血管に支障をきたして静脈瘤になる」と聞いていましたので、娘さんにはこの事をお伝えしつつ「でも、全ての病気は冷えですから、しっかり足元を温めて『冷えとり』をやるだけやってみてはいかがでしょうか? 」とお話しました。
私の考察としましては「一番冷えに弱い腎臓に冷え(毒)が溜まり、その毒が心臓を攻め、心臓の毒は肝臓が貰ってくれて、肝臓の毒は消化器を攻める。消化器の毒は心臓が貰ってくれる」という事でした。
当然ですが「冷え」を取れば腎臓の毒が減りますので、心臓をそんなに攻めなくなると言えます。
その娘さんはお母様に「冷えとり」の話をして下さり、お母様が素直に実践して下さった結果ですが「静脈瘤が徐々に小さくなり、歩くのもかなり楽になった」そうです。
娘さんのお話ですが「今まで杖を突かないと歩きづらかったのに、最近は杖を忘れて歩き出すくらいです。結局、圧着の靴下を履くのを止めてしまって、この緩めの『冷えとり』用の靴下を履いた方が本人も気持ちが良く、手術もしなくて済んで良かったです」と喜んでおられました。
緩い靴下を履いて、半身浴をしているだけで良い方向へ向かうのですから、面白いものですね。
どんなに暑くても、冷えとりが必要
暑くなると、靴下の枚数を極端に減らしたり、半身浴を止めてしまってシャワーだけにしたりと言う方がいらっしゃるようです。
しかし、どんなに暑い夏でも上半身に内臓が集まっている状態は変わりませんし、当たり前ですが、内臓の位置は一年中同じ場所です。
太陽も上から照りますので、いつも上半身が熱くて足元は冷えています。
真夏でもいつもしっかりと足元を温めているように心がけてくださいね。
さて、もうすぐ七夕ですね。色々な所で短冊を飾った竹を目にします。
私の願い事は「猫の恩返しがありますように」という願いです。