まだまだ4月と言うのに、日中は真夏のように暑くなったりしていますが、朝晩は気温がグッと下ったりで寒暖差が大きい毎日ですね。
最近、周りの同年代の方々とお話をすると「寒暖差が大きいから体が辛いね」という言葉を多く聞きますが、そのたびに心の中で「冷えとりをしていれば大丈夫ですよ」と呟いてしまいます。
確かに「冷えとり」を実行していると大きな寒暖差もそんなに体には辛く感じる事もなく過ごせるので有難いです。
でも、今からこれだけ暑いと本格的な夏の時期はどうなるのか心配ですね。
昨年は気温が高すぎたのと降雨量が極端に少なかったのでお米の収穫量が減ってしまい、現在の「お米価格の高騰」と「米不足」が起こっていますが、今年はどうなるのでしょうか?
我が家の場合は有難いことに、知り合いのお米農家さんが毎年秋になると有機肥料で育てたお米を大量に送って下さいますので、買わずに済んでいます。感謝です。
土用の毒出し
さて、今年は5月5日が「立夏」です。暦の上では「夏が始まる」と言う日です。
今の時期は「立夏」になる前の大体2週間くらい前になりますので「土用」の時期に入ると言われています。
「土用」は主に消化器の毒だしが盛んになるのですが、だからと言って極端に食べる量を減らす必要はありません。食べたくない時は無理に食べないで抜かす程度で良いのです。
消化には結構エネルギーが消費されるそうですので、体調不良や食欲が無い時は食事を抜かす方が体は助かるようです。人間でもオーバーワークを続けていると良くありませんのでお休みが必要ですよね。それと同じです。
でも、食欲がある時は体が欲しているわけですから食べるようにしてください。
血糖値が高いのは消化器の毒出し
それから、職場の検診結果などで「血糖値が高い」と言う結果が出ることがあるようですが、それは消化器の毒だしの一つですので、カリカリと過度に心配して食事制限などせずに、食欲があればしっかりと食べてください。
「冷えとり」を続けていると「毒」を外に出す力が付いてきますので、検査に出たりすることがあるようです。
もし、私が検査を受けたら「毒」がたくさん出て結果がかなり悪いかもしれません。
その他の消化器の毒だしの症状としては、先日私の上唇に出た「口唇ヘルペス」や「口内炎」もそうですし「顎関節症」も当てはまります。
この3つの症状は、体がわざと食べにくくして食べる量を減らそうとしているのですから、体からのサインに従う事が大切です。
その他に、手足の親指、足首、股関節、膝、リンパ、軟骨、太ももの前面、足の甲、二の腕、肩コリなど肩にでる症状やこめかみ、耳の周りや上瞼から額にかけてと、首回りなどは主に消化器の毒が良く出るところです。
眠くなるのは食べさせないため
胃痛や吐き気もそうですが、眠くなるのも消化器の毒だしの一つです。
寝ている間は自主的に食べることが出来ませんので、体が強制的に寝かしてしまって食べないようにさせているようです。
昔、父が東洋医学の開業をしている時に、お相撲さんのような体系の男性が来院しました。入口を通るのが難儀するほどの肥満体でした。
あまりにも肥満なので車を運転しようと思ってもお腹がハンドルにつかえて運転出来ない程でしたから、お友達がいつも運転手をしていたようです。
そのご友人のお話ですが「俺が運転して彼が後部座席に乗るのだけれど、乗った途端に大きなイビキをかいて眠ってしまう、無呼吸症候群で呼吸が止まる事もあるので『大丈夫か?』と心配になる。彼はまだ20代だから若いのにこのままだとどうなるのだろうか? と心配だし、今後の人生を考えたらもっと健康にならないといけないと思う」との事でした。
出来れば「冷えとり」を実行して血流が良くなれば今まで「冷え」で縮んでいた血管が広がりますので余分な脂肪が排出されて肥満症も改善されると思うのですが、お腹が邪魔で自分で靴下を履くことも大変という事でした。
父は診療をしながら「消化器がかなり悪いから肥満体になっている。しっかりと『冷えとり』をしていけば良くなるのだけど、お腹が邪魔して靴下を自分で履けないのは困るね。何とか方法を考えないとね」と言っていました。
消化器が悪いと、その毒を心臓が貰いますので心臓にも負担がかかります。
その方は、少し歩くだけでも「フーフー」言っていたので大変な様子でした。
何回か通院して来られましたが、膵臓がかなり悪くなって入院したという事でご縁が切れてしまいました。
もう30年くらい前の話です。今頃どうしておられるのか分かりませんが、その方が何とかお元気にお過ごしになっていることを願います。
この例は消化器が悪いという極端な例です。私は、その方ほどの肥満体を見たのは最初で最後でした。
検査で「血糖値が少々高い」と出ても、まあまあ元気に過ごせているか? どうか? が重要です。
心配するよりしっかりと「冷えとり」を強化して「毒だし」してください。