暑中お見舞い申し上げます。
昨年の今頃も暑かったですが、今年のこの暑さは一段と厳しく感じます。
各メディアで「命に係わるほどの暑さですのでご注意ください」と毎日報じられているくらいですから、余程の事だと思います。
ただでさえ、蒸し暑いのが苦手な私は毎日グッタリしていますが、仕事や家事をしなければいけないので汗だくになりながら過ごしています。
元々汗っかきなので、この時期は着替えることが多く、洗濯物も多くなりますが、家事の中でも洗濯が好きなので「苦」にはなりません。その点は有難いです。
それにしても、後一週間も待たずに8月に入ります。早いものですね。
今年の「土用の丑の日」は7月30日だそうで、いつものお店でも一か月くらい前から「ウナギのかば焼きのご予約はお早めに」と宣伝していました。
食べたくなければ食べない
8月8日は「立秋」ということで秋が始まる日です。
陰陽五行説では「立秋」から2週間くらい前から「土用」が始まるとされています。
「土用」は主に消化器の毒が出る時期です。なるべく消化器を休ませてあげる方が良いので、あまり沢山食べない方が良いです。
暑い時は、食欲が無くなりますから丁度良いかもしれませんね。
とはいえ、前々からお願いしているように、育ち盛りの子供さんや自分を含めた周りの人たちに無理な食事制限をさせるということは絶対に止めてください。
食べたくないときにだけ「体が欲していないから食べない」くらいにしてください。
消化器の毒が多いと、左右どちらかの膝や足首や股関節を痛めやすくなるとか、両足や両手の親指が支障をきたしやすくなります。
両太ももの前の方の皮膚や向う脛(いわゆる弁慶の泣き所)に湿疹が出たり、何かの拍子にぶつけたりもします。
両足の甲も消化器の筋がありますので、そこに何か物を落として痛い思いをするとか、湿疹が出て痒いとか、色々な症状になることがあります。
その他の主な症状は、肩こりや二の腕に症状が出るとか、耳の後ろ辺りの皮膚に湿疹が出るとか色々あります。
痛風が改善
足の親指に激痛が走る「痛風」という病気があります。あれは消化器の臓(膵臓と脾臓)の脾臓の毒が出ていると考えられるそうです。
足の親指が脾臓の筋の一番端っこなので、そこが痛くなるということです。
30年ほど前の事です。父が東洋医学の開業をしていた頃のことですが、知り合いの方が「痛風」で歩くこともままならなくなって大変な状態で困って来院なさいました。
彼は「痛くて歩くのも大変なので仕事(営業職)もままならなくて困っています」と訴えていたのです。
父が治療をしながら「しっかりと冷え取りをすればよくなりますよ。それから、食べすぎを止めて消化器をいたわるようにしてください。貴男は野菜をほとんど食べずにいるそうですが、もっと野菜を食べたほうが良いですよ」とアドバイスしていました。
その後、父の言いつけを守っていただいた結果、みるみる改善されて痛みが無くなって「前よりも動けるようになって営業成績も上がりました」と喜んでおられました。
湿疹が出たら、躊躇せず掻きむしる
どのような症状も、全部「毒だし」です。湿疹が痒い時は思いっきり掻きむしれば良いですし、痛くなったら時も「消化器の毒が出て良かった」と喜んでください。
私も10年以上前から両足の甲全体に湿疹が出て、痒くてたまらない時は靴下を脱いで掻きむしり、お風呂に入るときは湯の中で掻きむしって頑張りました。
当然、汁や血が出て一番下に履いている「シルクの5本指」にくっついてしまい、歩くたびに「べりッ」と剥がれて痛くて大変でした。
現在はまだ湿疹が出ていて、お風呂に入った時に掻きむしっていますが、かなり収まってきていて汁や血が出なくなり、赤黒くなっていた皮膚も元の肌色に戻ってきました。
よく不安に思う方がいらっしゃいますが、しっかりと「毒」が出ればキレイになりますから心配しないでしっかりと掻くようにしてくださいね。
人間の皮膚の回復力は凄いそうですから、大丈夫です。
足首・膝・股関節を痛めた場合は、もっと靴下の枚数を増やし、半身浴の時間を長くするとか、湯たんぽを必ず入れて寝るとか「冷えとり」を強化してみてください。
そうして、血流を良くしていくと楽になることが多いようです。
お相撲さんは大変だ
この前まで「大相撲名古屋場所」が開かれていましたが、お相撲さんはどちらかと言いますと、消化器に関係している箇所を怪我することが多いようです。
彼らは体を大きくするために、たくさん食べることを余儀なくされます。しかもいつも裸足です。
何とか出来そうな時だけでも半身浴とか靴下の重ね履きなど少しでも「冷えとり」をしていただけたら、怪我も早く治ると思いますが、中々ご縁が無いので残念です。
夏休みに入りましたね。親御さんは色々と忙しさが増すと思いますが、足元はいつもしっかりと温めてお元気にお過ごしください。