>>[改訂版]これが本当の「冷えとり」の手引書<<

寒中お見舞い申し上げます-「頭寒足熱」靴下を増やしてみよう

季節の冷えとり
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今日(1月20日)は、二十四節季の中の「大寒」との事で、一年の中で一番寒い時期との事です。
昨シーズンは暖冬で、雪が極端に少なく、スキー場は十分に営業が出来ずに困っておられましたが、今シーズンは逆に大雪のところが多くて、色々な被害が出ています。

こんな風に極端な気候になるのは「地球温暖化」が原因との事で、早く何とかしないといけないと思うばかりですね。

頭寒足熱

さて、先日の事ですが、信号待ちをしていた時に向かいの女性ドライバーが、ダウンジャケットを着て、マフラーを首に巻き、毛糸の帽子をかぶっているのを見て、思わず「あの車のヒーターが故障しているのかしら? 」と思ってしまいました。

よく、ダウンジャケットを着て車の運転をしている方を見かけますが、車内でも上が寒くてしょうがない方は、靴下を少なく履いているので、足元を冷やしていて冷えが溜まっている状態のようです。丁度「冷えとり」で提唱している「頭寒足熱」とは真逆な状態です。

足元をしっかりと温める服装をしていると、そんなに寒さを感じなくなりますし、却って上半身を薄着にした方が気持ち良く過ごせます。

もし、私が車の運転をするときに上半身をあんなに厚着にしていたら、暑くて頭がボーっとしてしまって危なくて仕方がありません。私は、車を運転するときは上半身を薄着にして、ヒーターの温風を足元に噴き出して足元を温めるように心がけています。自然に頭寒足熱の状態を作っているようです。

新幹線は暖房がきつい

私は、以前よく新幹線を利用して講演会に出かけていました。冬季の新幹線の車内は暖房がきつくて、暑くて仕方がないので上着を脱いで何とか調節するのですが、それでも暑くて汗をかきます。しかし、周りの方々は平気な感じで防寒用のジャケットを着ておられます。足元を見ると、ストッキングだけだったり、靴下を一枚だけ履いていたり、裸足だったりという光景をよく見ました。

大多数の方が、そういう状態ですので「私にだけ合わせて暖房を緩めて下さい」と新幹線のパーサーに訴える事は出来ず「仕方ない」と我慢の時間でした。

世間的には、靴下を沢山履かないのが当たり前ですので仕方が無いです。しかし、そういう感じで知らず知らずのうちに、皆さん「冷え」を溜めていき、体が限界に来た時に不調になるのだと思います。その時に「冷えとり」とご縁があれば良いのですが、無い場合が殆どですので残念ですね。

まあ、ご縁があっても「靴下は4枚以上履きません」と寒い寒いと言いながら、頑として枚数を増やさない方もおられますので、ますます残念です。

なぜ靴下を増やさないのか?

以前「不調を訴えながら靴下を増やさないのは何故か? 」と考えたことがありました。大抵は「みっともない。周りの人に笑われる」と言う意見が多いのです。

何故みっともないと考えてしまうのか?

東洋医学的に言いますと、肝臓が悪い人は見栄を張りたがります。要するにプライドが高いという事になりますので、他人に笑われたくない、他人を見下したい、という考えになりがちになります。そうすると、靴下を沢山履くのはプライドが許さないという事になるのではないか? と思います。どんなにオシャレな恰好をしていても、体調が悪くて気分が優れず、いつもカリカリ、イライラして顔色が悪かったりする方がよっぽどみっともないと思うのですが、いかがでしょうか?

労働者の格好をするのは絶対に嫌です

父が東洋医学の開業をしていた時の事です。ある中高年女性の患者さんがいつもスカートにストッキングという服装で来院されるのです。父が何回か「そんな服装ではいけません。ちゃんと靴下を沢山履いてズボンを履きなさい。そうしないと病気は治りませんよ」と注意していました。彼女は「嫌です!ズボンを履くなんて。労働者の格好をするのは絶対に嫌です」と言ったのです。

丁度、その時に受付業務をしていた私は「労働者を見下げた考えをしているなんて失礼な、この人は気位が高い人だな」と思っていましたら、父も怒って「そんなことを言うなら、もう来なくて良いです。大体、労働者を馬鹿にするとは何事ですか!」と言ったので、その方は来なくなりました。

格好と健康とどちらが大切か? 言われなくても分かりそうですが、中々ご理解いただけないのは残念でなりません。

現在は、女性がズボンを履いてはいけないという時代でもありませんし、個性的なファッションをしていても咎められる時代ではありませんのに何故でしょうね?

特に、寒いこの時期は靴下の重ね履き4枚にこだわらず、もっと沢山履いてみてください。気持ちよさが分かると思いますよ。

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