>>[改訂版]これが本当の「冷えとり」の手引書<<

原則を守って無理なく冷えとりを続ける-寝具について

シルク・真綿
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真綿の布団が一番だけれど?

以前、ある勉強会の会場で「幸恵さんはどんな寝具で寝ていますか? 」というご質問をいただきました。

「今のところはホームセンターで買ったごろ寝マットで湯たんぽを入れて寝ています。自分で販売しているシルクの毛布を掛けて、その上に10年ほど前に頂いた羽毛布団を掛けて、足元には余っている毛布や薄い布団などを2つに折って多めにかけて寝ています。そうすれば足元が温かくて湯たんぽも冷めにくくなりますから良いですよ」とお答えしましたら、皆さん驚いておられました。

司会の方が「幸恵さんは、てっきりこだわりの真綿(シルク)100%の布団だけを使っていると思っていました。市販のごろ寝マットを使っているとは意外です」と仰っておられました。

昔、講演会などで父(進藤義晴)が「真綿の布団が望ましい」と言った事があると思いますが、それは「これが理想だよ」と言う意味で「絶対に真綿の布団にしなさい」と言っているわけではありません。

真綿の布団は、シルクですから毒出し効果もあり、それなりに気持ちが良いと思いますが高価な物です。お金に余裕がある方は購入なさっても、それはそれで個人のお考えですからご自由にしていただければ宜しいと思います。

原則を守って無理なく長く続ける

しかし、私を含めて逆の立場の人たちはそうはいきません。
私は、しっかりと靴下の重ね履きをして、シルクの肌着を身に着けて、湯たんぽを入れて、足元に余っている布団や毛布を掛けて、とにかく「頭寒足熱」状態にしていれば問題は無いと思っています。この原則を守っていれば、例え布団が化繊や化繊と綿の混紡であっても構いません。

気になるようでしたら、コットン100%などの天然素材のシーツや布団カバー、敷きパッドなどを使えば良いと思います。もちろん、シルク100%のシーツや敷きパッドがあれば申し分ありません。とにかく無理をしないようにお考え下さい。

無理をすると長続きしません。私は無理なく長く「冷えとり」を続けて行くことが一番大切です。

真綿の布団を買いなさい!?

中には「冷えとりには普通の布団では駄目です。真綿の布団を買いなさい」と、ある「冷えとり」に関係するお店で言われて購入した方が、色々疑問に思い私のところへ問い合わせのお電話をくださった事がありました。その方は「家族全員の分も買わないといけません」と言われて家族全員の真綿の布団を買ったそうで、かなり高額の出費をなさったそうです。

それを聞いてとても残念に思いました。「冷えとりはなるべくお金をかけないで誰にでも出来るものなのに」と思うのです。なるべく多くの方々に「冷えとり」を実行して頂きたいと活動をしているのに、どうしてそんな事が出来るのでしょうか?

父は「冷えとりが正しい生活である」と今までの講演会や本でも述べています。それは、無理なく生活に溶け込ませるものだと思います。毎日の事ですので、無理があったら続けられません。特にこのコロナ禍では、金銭的に大変な方もいらっしゃると思います。色々工夫をして、なるべくお金を掛けずにやろうと思えば実践できるのが「冷えとり」なのです。

お客様に高価な物を勧めて無理に買わせたら「冷えとり」を嫌いになると思いますし、長続きしないと思います。

冷えとりを悪用する人に注意

他のある女性は、私とは全然関係のない「冷えとり」という言葉を勝手に使ったイベントに友人に誘われて出かけたそうですが、色々な高価な商品を押し売りされたとの事でした。その方は購入を拒否したところ「買わないなんて、貴女は心が冷えています」と強く言われたそうです。

その後、私の講演会に参加され、私に「正直なところ、また何か押し売りされるかしら? と不安でしたが、違いました。色々お話が聞けて、来て良かったです」と話してくださいました。私は「もし、買わないと心が冷えていると言われたら、『冷えているのはアンタ達でしょう!』と言ってやれば良いんですよ」とお話しました。

「冷えとり」を悪用して金儲けをしようとする輩がいるのは悲しいことです。正しい普及活動をしている同志の足を引っ張るような事は止めて頂きたいと切に思います。

やたらに高価なものを売りつけるのはこちらの考えとは違いますので、そういうところには近づかないでくださいね。

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