今週の火曜日は10月10日でした。
私と近い年齢の方は「10月10日は体育の日」とすぐ思ってしまいます。今の若い方々は「10日」と言う日にちではなく「10月の第二月曜日がスポーツの日」と答えるそうで、そういう話を聞くと世代の違いを感じます。
最近は、暑い日でも以前よりはかなり気温も低く、湿気も少なくなったので毎日使っていたエアコンを使わなくても過ごせるようになりました。そのおかげで電気代もかなり節約できるようになって有難いですね。
寒暖差があっても冷えとりで元気
それにしても、毎日のこの寒暖差には驚くばかりです。
寒暖差が大きいので、インフルエンザだけではなく、寒暖差アレルギーで体調を崩す方が多いそうです。いつもこのようなニュースを見聞きするたびに「冷えとりをしていてよかった」と思ってしまいます。
私は、靴下を26~28枚毎日履いていますので、靴も大きな靴を履いています。
外出をした時にはいつも周りの人から足元をジロジロ見られますが、心の中で「これのお陰で足腰も痛くないし、元気で過ごせるのよ」と呟いています。この時期でも一般的には裸足の方が多いですから、私のような足元は珍しく異常に見えているのだと思います。
現在「冷えとり」をしていて、なんとなく体調が悪い方は靴下の枚数が足りない事が多いようですので、もっと枚数を増やしてみてください。
肺からは毒を出しやすい理由
さて、前回は「臓と腑の関係」について、軽くお話させていただきました。
「『臓』は生命維持の為にとても大切な存在だから『臓』を助けるために『腑』がその毒を受けたり、出したりして『臓』を助ける」という事ですが、肺以外の「臓」である肝臓、腎臓、心臓、消化器<膵臓・脾臓>)は外部と繋がっているものはありません。
腑にしても大腸(肺の腑)と膀胱(腎臓の腑)と胃(膵臓・脾臓の腑)は外部と繋がっていますが、胆嚢(肝臓の腑)や小腸・心包(心臓の腑)は繋がっていません。
「だから、肺からは、様々な内臓の毒が出やすいようになっている」と父から教わりました。
特に肺の場合は、自分の意思で自由に深呼吸や咳をして毒を出すことが出来ます。
それに、肺の毒は呼吸だけではなく、皮膚などにも出る場合もあります。皮膚は自由に擦ったり、洗ったり、掻いたりできますから、毒出しをしやすいと言えるかもしれません。
例えば、アトピー性皮膚炎や掌蹠膿疱症も皮膚だけの問題ではなく、元は腎臓の毒が多くて、その毒を親である肺が貰って助けて皮膚から毒を出しているのだそうです。
または、腎臓の毒は心臓を攻めます。心臓の毒は肺を攻めますので一番外部である皮膚に毒を出していると言えます。
特に腎臓は一番「冷え」に弱い臓器ですので「冷えとり」に取り組んで、しっかりと実行していくと徐々に腎臓の毒が減って行きます。そうすると肺に行く毒が減りますから、皮膚に出ている疾患も良くなるようです。
大抵は皮膚の事だけ考えますが、皮膚だけ治療をしても内臓の毒は減っていないので、症状が中々良くならずに大変な思いをすることになるようです。
アトピー性皮膚炎や掌蹠膿疱症だけではなく、すべての皮膚病が当てはまるそうです。
大腸の場合は、自分の意思で自由に毒を出すことは出来ませんが、出るものは喜んで出すようにしてください。
下痢止めで人工透析
かなり前に、以下のご相談を受けました。
その方の息子さんは下痢をすることが多かったそうです。そのため、下痢止めを沢山服用していたところ、下痢は止まったけれど、腎臓が急激に悪くなってしまって「人工透析」を受けることになってしまいました。
その方の場合は、下痢と言う形で腎臓の毒を出していたのですが、薬で無理矢理止めてしまったので腎臓に毒が溜まって、限界が来た時に急激に悪くなったのだと思います。
私は腎臓と大腸の事についてお話をさせていただいた上で「冷えとりでの考えでは、出るものは何でも毒出しだから出した方が良かったですが残念です。特に下痢は深い毒が出ているのでしっかりと出してしまえば腎臓が悪くなることは無かったと思います。腎臓は一番冷えに弱い臓器ですので、今からでもしっかりと足元を温めていただければ良くなる可能性があります。息子さんにお話ししてみてください」とお伝えしました。
下痢でも何でもですが、全ての毒だしは、体が納得するくらいに出てしまえば収まるので、心配をしないで出してしまう事が大切です。下痢が出た後にスッキリしたという経験があると思いますが、それは体が納得したからと考えられます。
毒出しはゴミ出しと考えてください。ゴミを出すと家の中がキレイになってスッキリしませんか? それと同じです。しっかりと足元を温めて出すものは出しましょう。
西洋医学では腎臓と大腸は別々と言う考えですが、東洋医学では全部繋がって影響しあうという考えですので、色々と考え方に違いがあるものなのですね。