神奈川県内で「冷えとりグッズ」のお店を営業しながら、普及活動をしてくださっている仲間のご家族のお話です。
アトピー性皮膚炎で、腕も膝も曲がらない
その方の娘さんが、アトピー性皮膚炎を患っておられました。
彼女は他府県で一人暮らしをしていました。しばらくは「冷えとり」には見向きもせずにいて、他の治療法を色々試していたそうです。しかし、段々悪化してしまい、首や両肘、両膝の皮膚がカチカチになってしまいました。結局、どうにもならない状態になってしまい、実家に帰ることになりました。
彼女が「首なんて蛇を巻いたように細かく硬い鱗で覆われたようになっていました。腕も膝も曲がりませんでした。そんな状態ですから、歩くのも大変でロボット見たいな歩き方で何とか帰ったんですよ」と話してくれました。
帰ってすぐにお母さまから「お風呂に入りなさい。家族が入るとき以外はずっと入っていなさい」と言われて入ったそうです。
お母さまが「本当に酷くて、頭を洗おうと思っても腕が上がらないのです。仕方がないので私が洗ってあげるほどでした」と仰っていました。
その後、2~3週間後くらいで症状が治まり、娘さんはご自宅に戻りました。
もちろん、以前にもお話したように「冷えとり」的方法で良くなられたそうです。
冷えとりで運命の出会い?
実は、彼女は毎年司法試験を受けていました。
暫くして、司法試験を受ける日が来たそうです。「冷えとり」を実行するようになってから「冷え」を強く感じるようになり、真夏なのに、靴下を10枚以上、レギンスを3~4枚重ねて、ひざ掛けを使いながら試験を受けました。
試験の休み時間に、隣の席の青年が「君、どうしてそんなに靴下を履いているの? 夏なのに、暑くないの? 」と訊いてきました。他の女性は、素足だったりストッキングだったりするのにどうしてだろうと不思議に思って思わず声をかけたようです。
彼女は今までのいきさつを話したところ、彼が「冷えとり? 本を読んだことがある」と言いました。
何でも彼は子供の時から喘息があって、大人になっても中々治らずにいたそうです。ずっと病院に通いながら「何か他の良い方法は無いものか? このままだと良くない気がする」と色々な治療法を試していました。
ある鍼灸院で先生が「この本に喘息の事が書いてあるから読んでみる?」と貸してくれたのが、進藤義晴著の「万病を治す冷えとり健康法」だった訳です。
その時彼は、読み終えて「こんな方法があるんだなあ」と思っただけで、鍼灸院に返しました。
「冷えとり」のご縁と言いますか、その日以来、二人はお付き合いをするようになりました。
「彼は、冷えとりを中々実行してくれませんでした。ある時、彼が風邪を引いて寝込んでいると連絡が入りました。私は湯たんぽを持って彼のところへ行き、湯たんぽを寝ている布団の足元に入れてあげて帰ってきました。しばらくしたら「彼から呼吸が楽になった、足を温めると良いことが分かった」と連絡が入り、それからは「俺も冷えとりをやる」と言ってくれて実行するようになったのです」と話してくれました。
喘息の毒出し
喘息を患っている方が風邪を引くと呼吸がとても辛くなるそうです。
その後、暫くは二人で「冷えとり」に取り組んで、彼の喘息も徐々に収まりつつあったそうですが、よくある毒出しで大きな波といいますか、溜まっていたものを清算するようにガバッと出る時があります。(これは誰でもとは言えません。その人によります)
翌年の司法試験の前日の夜に、彼は喘息の大きな発作に見舞われたそうです。「俺の感覚では救急車を呼んでくれ!と言うくらい苦しかった」そうです。
彼女がすぐ彼のところに行き「テキストを持ってお風呂に入りなさい」と言ったそうです。彼はお風呂の中で勉強どころではなく、七転八倒していました。しかし、明け方になって楽になり、試験の開始時間までは早いので、仮眠をとって試験会場に向かったそうです。
彼も彼女も「前夜があんな状態だったから今年も駄目だっただろうな」と思っていたそうですが、なんと見事に合格です。
冷えとりをしていると試されることもある
その後、お二人はめでたく結婚されました。彼は今では弁護士さんとして、毎日元気に頑張っておられます。
結婚後もお互いに「冷えとり」を実行しているので、どちらかが瞑眩(毒出し)で色々な症状が出ても理解できます。その点は楽だとの事でした。
大きな毒出しを乗り越えて、結果が良い方向に行って良かったです。「冷えとり」をしていると色々試されることがあるんですよね。(あくまで私の経験上です)
でも、人それぞれですので、不安だったら病院を受診することも「あり」だと思います。何より、命が大切ですから、その時の状況に応じていただきたいです。
「冷えとりファッション」では彼氏が出来ないと思われがちですが、縁結びになることもあるのですね。