前回「春は肝臓の毒出しが活発になる季節ですよ」とお話しました。今回も、もう少しお付き合いください。
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肝臓の毒1:怒りっぽい
肝臓に毒が多いと、怒りっぽくなりがちです。すぐにイライラして言い方がきつくなったりします。よくドラマなんかで飲み屋のお客が最初は仲良くお話をしていたのに、酒が進んでいくうちに喧嘩になり、女将さんが「まあまあ、二人とも頭を冷やしてくださいな」(頭寒足熱)なんてなだめるシーンがあります。
肝臓が悪いとお酒が好きになりますし、お酒が好きになって飲み過ぎると肝臓が悪くなります。
要するに「卵が先か? 鶏が先か? 」という事になりますが、これは肝臓に限った事ではなくて、各内臓(五臓)も同じことが言えます。
酔っ払いがよく自分を誇張して話をすることがあります。自分が何でも出来るような言い方で「それ、俺に任せろ。そんなことはお茶の子さいさいだわ」なんて言ったりします。うっかり信じて任せると大変な事になりますので、ご用心下さい。
肝臓の毒2:見栄を張りがち
肝臓が悪い人は、見栄を張りがちなので後で後悔することもあるようです。
本にも掲載されているように「傲慢」という性格にもなり易くなります。「傲慢」とは、自分が一番偉いと思っていたいので、他人の言う事を聞かない、特に自分よりも目下の者と思う人の言う事には相手がいくら正しい事を言っても、耳を貸さないという事です。
よく色々な奥様から「うちの主人は持病を持っているので、良かれと思って「冷えとり」を勧めるのですが、私の言う事を一切聞いてくれません。どうしたら良いでしょうか? 」とご相談を受けます。日本は特に、昔は男尊女卑が強くて、家父長制でしたので、男子が産まれると大喜びでホイホイとおだてて育てるという事が多くて、どうしても女性を下に見るようになっていました。その風習がまだ残っている状態で育てられてきていますので「女房のいう事なんかきけるか」という事になると思います。が、自分よりもご立派と思う医学博士が同じことを言ったら「ははー」とすぐに言う事を聞きますね。
肝臓が悪いと仕事ができる?
さてさて、肝臓の悪い方の悪口ばかり言っていると該当者の方々から苦情が届きそうですので、逆に良い事をお話します。
肝臓が悪い方は、完璧主義という事は前回お話しましたが、お仕事に関しては完璧主義で几帳面ですので、良い結果をもたらすことが多いのです。きちんと仕事をこなすことが多く、周りの方々から高評価を得たりすることが多いようです。
ただ、一概に肝臓が悪いと言っても全然几帳面では無いという方もおられます。それは他の内臓との関係もありますので、全部が全部と言うわけではありません。
肝臓が消化器を攻めていますので、肝臓の毒が消化器に多く溜まっていれば、几帳面の反対、私のようなズボラという事になりがちです。陰陽五行説では、消化器が悪いと楽をしたがるという事になっていますので、几帳面ではなくなります。
ズボラな私の言い訳ですが「冷えとり」をして頭寒足熱でいると、頭に血が上りにくくなりますので、何となく「ま、いいか? 何とかなるさ」とゆったり構える事が出来るので、瞑眩が出てもゆったりと対処できるようになるようです。
鬼のような傲慢な考えを捨てられる?
さて、先日は節分でした。節分では「鬼は外!福は内!」と言いながら豆を撒きます。
鬼は誰の心にもあり、私は自分の心の中の鬼を少しでも排除していこうと思うのですが、中々上手くいきません。
今でも世界の何処かで大なり小なり戦争が続いています。色々な国の運命を左右するトップの人間達は自分たちだけが偉いとか、良い思いをすれば良いという鬼のような傲慢な考えを捨てて、もっと他人本位の国民のための政治をするように考え方を変えて行けば、戦争は無くなり人々が平和な暮らしを送れるようになると思います。でも、軍需産業ほど儲かる物は無いそうですので、戦争を止める訳にはいかないという鬼のような恐ろしい考えが根底にあります。困ったものですね。
かなり前に、ある小さな子供さんが「寒いのに鬼だけが外なんて可哀そうだよ」と言っていたという話を聞きました。そのままの優しい心をもった大人(政治家)が増えたらきっと世の中から戦争が無くなると思います。皆様はどう思われますか?