今週から春の「土用」に入りました。
先日、いつも買い物に行くスーパーマーケットのお魚売り場で「春の土用の丑の日です。鰻はいかがですか? 」と自動音声で宣伝していました。
「夏の土用の丑の日」は鰻を食べるという事を良く聞きますが「春」に? と思ったのですが「販売戦略かな? 」と聞き流していました。
それにしても、まだ4月というのにこの日中の蒸し暑さはなんでしょう? 異常ですね。
朝・晩はガクンと気温が下がりますので「体調管理が大変だ」と世間では騒いでいます。常日頃「冷えとり」を実行しているとそんなに「苦」も無く過ごせますので有難いですね。
冷えとりで、膝の水が消えた
さて、この「土用」は主に消化器の毒出しが盛んになる時期です。
そのせいか、元々消化器が悪い私の膝が朝起きた時に何となく痛かったりして、階段を降りる時に手すりにつかまりながら、ゆっくり降りたりしています。
高校生の頃に左膝を痛めて水が溜まり、3回抜いたことがあります。その後はスキーをしていて転び、右膝を痛めた事もありました。
高校生の時はまだ「冷えとり」が無かったので病院にかかりましたが、右膝を痛めた時は「冷えとり」をしていました。
病院には行かずに半身浴を長くしたり、靴下の枚数や湯たんぽの数を増やしたり、甘いものを食べないようにしたりして踏ん張っていたところ、少し溜まっていた水が徐々に消えてくれて、そのうちに良くなっていきました。
溜まっていた水は何処へ消えたのか? 不思議ですね。
空腹は、消化器の毒がよく出る
膝は消化器の毒がよく出るところです。足首、股関節もそうですが、痛くするのは人間の本能から来ているそうです。
縄文時代の狩猟採集時代に、足のどの部位でも痛かったら歩いたり走ったり出来ません。そのため、食べ物を確保することが難しくなります。その間は食べられずに空腹になり、消化器を休める事になります。空腹の時は消化器の毒がよく出て良いそうです。
その時代は、今のように安易に食べ物が手に入らないので、毎日食べないのが当たり前だったそうです。野生の肉食動物も毎日獲物が捕れる訳ではないので、食べられない日が多いそうですが、動物園の動物は毎日食べられるので体調を崩す事があると聞いたことがあります。そこで、一週間の内で数日エサをわざと与えずに空腹のまま過ごさせる動物園もあるそうです。
よく「断食道場」へ行くと体調が良くなるというのも、そういう理由と考えられます。
飢餓に苦しんでいる国の方々から見れば贅沢な話ですけれど、食べ物が溢れている国の現代人は生まれた時から食べ過ぎていると言われています。
子供に食事制限は不要
だからと言って、幼少期や成長期の子供さんに極端な食事制限をさせる事は絶対に止めてください。
その時期は体の成長のための栄養が必要不可欠ですから、バランスの良い充分な量の食事を摂る事が必要です。
「食べ過ぎは良くないよ」というのは、中高年になってからの話です。
以前、考えがゴッチャになってしまったある親御さんが「冷えとりの考えでは食べ過ぎは良くないから」と言って幼い子供に過度な食事制限をして子供がガリガリに痩せてしまって「虐待」が疑われ、児童相談所に保護されて大騒ぎになった事がありました。
父に話したところ「本に食べ過ぎは良くないと書いてあっても子供の場合は違う。大体そのくらい考えたら分かるはずだ。何故、味噌もクソも一緒と思うのか? 」と嘆いていました。柔軟な考えを持ちましょうね。
痩せすぎ、太りすぎ
ところで、昨年の事ですが、痩せすぎで入院をしている方から、相談のお電話を頂きました。
その女性は「医師から食事を全部食べるようにと言われたが、どうしても食欲が無くて食べる事が出来ない。その為に今度は栄養剤を投与されることになったけれど、薬は冷えるからやめた方が良いですよね? 」という事でした。
「貴女の場合は何とか栄養を摂取しないと命に関わるほど不足しているからなのだと思います。それはそれで素直に受け止めてください。栄養剤の冷える物だけ体を素通りしてくださいと思いながら受けるだけでも違ってきますし、主治医は貴女を助けたいと思って尽力して下さっているのですから感謝して治療を受けてください」と答えましたら何とか理解してくださいました。
入院中は「冷えとり」が出来ないようでしたので、足元に何か掛けて貰うとかして、後は退院してからしっかりと「冷えとり」をすれば良いとお答えしました。
その次の日には、太り過ぎて入院しているという方からもご相談をいただいた事があります。その方は、体調が悪くなった時だけ思い出したように「冷えとり」をしているとの事でした。
私は「今までの事を見直して、退院したら毎日しっかりと『冷えとり』をしてください」とお話をさせていただきました。
しかし、よくよく考えるとお二人の事例は両極端で驚きました。どちらも消化器が悪いのが原因だと思います。
その後、いかがお過ごしでしょうか?
